北京を
訪れている
台湾の
議会・
立法院の
最大野党・
国民党の
トップらが
中国共産党の
最高指導部の
メンバーと
面会し、
中国側は、
台湾では
批判の
ある立法院の
会期中の
訪問を「
誠意がある」と
評価しました。
国民党の傅コンキ※氏が率いる立法委員団は27日、北京の人民大会堂で中国共産党の最高指導部の序列4位の王滬寧政治局常務委員と面会しました。
王氏はまず「われわれは『1つの中国』を堅持し、台湾独立分裂活動と外部勢力の干渉に反対する」と述べました。
さらに「われわれは皆、中国人であり、中華民族に属する家族だ」と主張しました。
そして「立法院の新しい会期が始まったばかりの時期に国民党の立法委員団が大陸を訪問したのは容易なことではなく、とても誠意があり、意義あることだ」と述べました。
これに対し、傅氏は、1月の立法委員選挙で国民党が与党・民進党を上回る議席を得て第1党となったことを念頭に「台湾の新たな民意を受けての訪問だ」としたうえで「国民党と共産党が過去の交流の基礎と共通の認識のもとで、台湾海峡両岸の交流を深めることを望む」と述べました。
今回の国民党の訪問団は、立法院に8つある常設の委員会のすべてからあわせて17人の委員が参加する大規模なものとなり、立法院の会期中であることから民進党は批判しています。
こうした中で、王氏の発言は、訪問を評価したもので、台湾当局の高官は、立法院の審議を中国が望む方向に誘導するねらいがあるとして警戒しています。
※コンは「山へん」に「昆」、キは「くさかんむり」に「其」